卵巣のう腫と子宮筋腫の開腹手術当日の流れ

卵巣のう腫と子宮筋腫の開腹手術当日の流れ

卵巣のう腫と子宮筋腫の手術を開腹手術でしたときの手術当日のスケジュール

 

朝食:もちろん抜きです。水もダメです。

 

 

でも、もう口の中がカラカラになるので、よく水でゆすいでました。

 

下剤を飲まされる+浣腸

 

お腹を切る手術であること、全身麻酔をかけることから、腸の中身は手術前に出すのが基本です。逃れられません。

 

手術の格好をさせられる

 

パジャマで、手術室には入れません。汚れますし。「手術着」なるものを着るように言われ、下着も着用不可。代わりに、T字帯というふんどしみたいなものをつけます。

 

必要な注射をうたれる

 

手術をするには、事前に薬を使うこともしばしば。
私のときは、注射を1本うたれました。(なんの注射かは不明)

 

手術室へストレッチャーで運ばれる

 

手術室への行き方は、たいていこの方法です。
よく救急車に病人を運ぶときに使っている細く小さいキャスター付きのベッドです。
※足のまき爪の手術のときは、自力で手術室まで行きました。

 

手術室へ入って、麻酔をうたれる

 

手術室に入ったら、運ばれたストレッチャーから手術台に移ります。自力で移るのではなく、手術室のスタッフが、患者さんの体をもちあげてやります。このあと、ストレッチャーにのっていたとき、かけていた寝具ははずされ、たしかバスタオルぐらいのタオルをかけられました。

 

スタッフが、なにやら私を安心させるように、声をかけていましたがよく覚えてません。

 

手術台に移ると、いよいよ全身麻酔をうたれます。
腰に打たれるので、全身麻酔をうつとき特有の、ちょっと前かがみにまるまった体勢をとらされ、看護師が、「緊張しないでね〜リラックス リラックス」とか、言いながら体を支えてくれてました。

 

ただでさえ、手術室に入って緊張するのに「リラックス」もなにもないんですが、緊張して筋肉がこわばると、全身麻酔もうちにくいんですね。

 

なので、「深呼吸」が大切です。

 

私もゆっくり「深呼吸」を何回かしました。筋肉がこわばらないように。
すこしリラックスもできます。

 

体の状態は以下の図のような感じです。

 

麻酔

 

 

手術

 

全身麻酔をうたれたあとは、すぐに 意識がなくなりました。
さっぱり覚えてません。

 

手術終了 全身麻酔をするときに気管支に入れている管(くだ)を抜かれる

 

全身麻酔というのは、呼吸もとめてしまうため、人工呼吸をするため+麻酔をすわせるために、口から気管支に管(くだ)をいれます。

 

このため、手術が終了したら、人工呼吸の管(くだ)を抜かれるわけなんです。

 

私の意識は、この管(くだ)を抜かれたときに、戻りました。
管(くだ)が、のどをズゴゴゴと通り、抜かれる感触が忘れられません。

 

 

意識が戻ったかどうか確認のため名前を呼ばれる

 

→酸素マスクをしながら病室へ帰る。※私の場合は、緊急事態が発生しました。

 

通常、手術が順調に終わり患者さんの意識の確認ができ、血圧や呼吸状態が正常であれば、酸素マスクをして、すぐに病室に戻されます。

 

※酸素マスクをするのは、全身麻酔で、人工呼吸をしており、それをいきなり、やめてしまうので、呼吸が苦しくなるのを補うため、酸素を補給するということです。

 

実は、私は手術室で声をかけられた覚えがありませんでしたが、手術室をすぐに出たということは意識があったのでしょう。

 

で、病室に帰る道すがら私には、手術前私が不安に思っていたことが的中し緊急事態が起きていました。

 

病室に戻る

 

病室に戻ったときの体の状態は下の図のようになります。

 

手術後の図

 

 

病室に戻ったら、病棟の看護師が手術後の容態が安定するまで、頻繁に病室を出入りします。酸素がちゃんと体にはいっているか血圧が下がってないか測ったり、熱が出てないか体温を 測ったり。

 

ところが、私の場合は酸素がうまく体にいき渡らず、酸欠状態に。呼吸がうまくできず、苦しいし目も開けられないほどひどい状態になりました。

 

看護師が耳元で慌てた声を出しているのが聞こえてきてヤバイなと思うのが精一杯。
手術室に勤務したことのある看護師の友人いわく、「そのまま死んでもおかしくない状態だね、それは」という状態でした。こういうこともあるんです。

 

 

胸やお腹を大きく切る手術では、手術後は傷が痛くてうまく呼吸ができず、体力のない高齢者などは酸欠で意識を失ってしまうこともあります。
ですから、手術の前に必ず呼吸の仕方を練習することになっているのです。

 

お腹を切る手術の場合は、腹式呼吸ではな胸式呼吸にしなければなりません。 覚えておきましょう。

 

「手術は成功しても、手術や麻酔の負担に体が耐えられずに、終わったあと、死んじゃうケースもあるのよ、とくに高齢者はね」と、話してくれた手術室に勤務したことのある看護師の友人。
私も手術の体への負担が大きく酸欠状態になってしまったようです。

 

傷の痛みとの闘い

 

容態が落ち着くと、自分の体から出ている管(くだ)の数も認識できるようになります。

 

腕に点滴
尿をためておく管(くだ)
背中に、硬膜外麻酔(痛み止めの役割があります)の点滴
は、最低必ずついてます。

 

...酸素が体にいきわたらず、あわよくば死にそうだった危機を脱し、容態が安定してきたのは、夕方。安定してきたと思ったら、(というか、安定する前からですが、)

 

手術の傷の猛烈な痛みが襲ってきます。あとは、ひたすらこの痛みとの闘いです。

 

ひたすら傷が痛む寝れない夜:痛み止めを使うタイミング

 

とにかくえもいわれぬ傷の痛さで眠れませんでした。
痛み止めの注射を希望すれば看護師がうってくれます。

 

ただし、この痛み止めの注射は一度うったら、4〜6時間くらいあいだをあけないと次の注射はうてません。
なので、昼間のうちに2回とか注射してしまうと夜はうてません。
私は、それを知っていてたので、夜少しでも痛みがやわらぐようにと、寝る間際にうってもらいました。

 

でも・・・痛さで10分ごとに目が覚めて地獄のような夜でした・・・

 


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1日目:手術の説明と手術の準備

 

2日目:手術

 

3日目:ベッドから起きて歩く練習・食事は夕には普通食に・背中の痛み止めの管(くだ)を抜く

 

4日目:普通どおり生活する練習

 

5・6日目:回復状況によりシャワーが許可になるころ・退院の相談

 

7日目:抜糸・超音波で卵巣の状態を診察

 

8日目:退院